小室淑恵

まず、男女共に働くほうが良いわけです。なぜか?っていうと頭脳労働の比率のほうが圧倒的に高まってくるからです。また、労働力人口が足りない中で付加価値を付けるためには、その人たちをフルに使って高い付加価値を付けるという仕事をしなくてはならないから、必要な労働力はなるべく全部使うということが必要だからです。 そして2つ目が、短時間で働くことです。なぜか?というと、時間の単価が高騰するからです。日本人の人件費、いま、中国人の8倍、インド人の9倍、光熱費は毎年上がっていっています。ですので、時間が高いんです。企業としてかなり意識的に、短時間で働く人にインセンティブを与えるような、そういうやり方でトレーニングをするということが非常に必要になります。 そして3点目、条件の違う人を揃えるということです。と言うのも、まず市場が均一な物には飽きていて、ヒットした物はすぐに売れなくなります。ですので、ひとつの企業が次々と違う商品やサービスを短サイクルで出していかなくてはならないですから、1つのヒットに甘んじているうちに売り上げが下がっちゃうんですね。ですから、別の発想の人がまた違う商品を考えてヒットを飛ばす、これを繰り返し続けないと継続的に売り上げが上がらないということ 育児だとか介護だとか、それから難病や障がいといったものは、もう仕事をする上でのマイナス条件ではない。